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市立札幌開成中等教育学校の入試傾向と対策
市立札幌開成中等教育学校は、札幌市で唯一の公立中高一貫校です。国際バカロレア(IB)の考え方を取り入れた探究型の学びが特徴で、通学区域は札幌市内全域。私立中学のような学力検査ではなく、「適性検査」と「グループ活動」で選考する、道内でも特殊な入試です。
だからこそ、付け焼き刃の知識では太刀打ちできません。本記事では、令和9年度(2027年度)入学者選考の概要と、適性検査I・II、二次検査のグループ活動、それぞれの傾向と対策を、プロ教師の視点で具体的に解説します。
①【入試概要:令和9年度(2027年度)選考】
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- 募集人員:160名(通学区域は札幌市内全域)
- 出願期間:2026年11月9日(月)〜11月13日(金) ※郵送のみ、期間内の消印有効
- 出願状況の発表:2026年11月27日(金)10時
- 受検票の発送:2026年12月11日(金)〜12月14日(月)
- 一次検査(適性検査):2027年1月12日(火)
- 一次検査通過者の通知:2027年1月20日(水)〜1月21日(木)に発送
- 二次検査(グループ活動):2027年1月23日(土)
- 入学予定者決定:2027年1月29日(金)
- 入学意思確認書の提出:2027年2月1日(月)〜2月4日(木)
昨年度(令和8年度)の出願者は492名、倍率は3.1倍でした(札幌市教育委員会発表)。出願には、在籍する小学校に「児童の状況調書」の作成を依頼する必要があります。学校側の作成には時間がかかるため、出願を考えるご家庭は早めの依頼が必須です。出願期間はわずか5日間しかありません。準備は11月を待たずに始めてください。
②【選考の仕組み:「学力検査」ではない、ということ】
開成の選考は2段階です。一次検査は「適性検査I」「適性検査II」の筆記検査ですが、合否は検査の点数だけでは決まりません。適性検査の結果に「出願理由等説明書」と「児童の状況調書」を合わせて評価し、募集人員の2倍(320名)以内が一次通過となります。各検査の配点は公表されておらず、書類と検査は同等の重みで評価されます。
つまり、出願書類も「試験の一部」です。「なぜ開成で学びたいのか」を自分の言葉で書く出願理由等説明書は、適性検査IIの記述力と地続きの力が問われます。二次検査はグループ活動のみで、一次を通過した320名の中から、最終的に160名が選ばれます。
③【適性検査Iの傾向と対策】
~検査の性格~
課題の解決に粘り強く取り組み、論理的に思考し判断していく力を見る検査です。時間は45分。令和8年度は大問2題構成で、会話文や表・図をもとに答える形式でした。教科で言えば算数・理科の色合いが強いものの、いわゆる中学受験算数の特殊な解法は必要ありません。問われるのは、条件を整理し、手順を組み立て、根拠を示して結論までたどり着く力です。
~プロの視点~
- 勝負は「条件整理」。文章中の条件をそのままにせず、表や図に書き出して整理できる子が安定して得点します
- 45分は短い。大問の途中で詰まっても先に進む判断力、つまり時間配分の訓練が欠かせません
- 答えだけでなく「考え方の道筋」を書かせる設問では、途中経過の書き方が得点を左右します
~対策~
札幌市教育委員会の公式サイトには、平成27年度以降の適性検査問題・解答用紙・解答例が公開されています。対策の中心はこの公式過去問です。ただ解くだけでなく、解答例と自分の答案を見比べ、「どこまで書けば答えとして成立するか」を確認しながら、同じ問題を2周解くことを勧めています。
④【適性検査IIの傾向と対策】
~検査の性格~
課題に対する自らの考えを書くなどの表現力や、課題発見・解決力を見る検査です。時間は45分。令和8年度は大問2題で、解答欄はすべて横書きの原稿用紙形式。100字・200字・100字・250字というように、設問ごとに字数が指定されました。
~プロの視点~
- 適性検査IIは「書く量の感覚」がものを言います。字数指定に対して短すぎても長すぎてもいけない。制限の中で、結論→理由→具体例の順に組み立てる型を体に覚えさせる必要があります
- 資料や他者の意見を読み取り、「自分の考え」を作る問題が中心です。正解探しではなく、根拠のある意見を書く練習が要ります
- 原稿用紙形式の解答欄に慣れていないと、本番で想像以上に時間を取られます
~対策~
記述は、書いて・添削を受けて・書き直す、の繰り返しでしか伸びません。KATEKYOの完全1対1指導では、プロ教師が答案をその場で添削し、「なぜこの書き方では伝わらないのか」を一緒に直していきます。集団指導では一人ひとりの記述まで見る時間は取りにくく、ここが個別指導の強みが最も出る部分です。
⑤【二次検査「グループ活動」の傾向と対策】
一次通過者だけが受ける二次検査は、授業形式のグループ活動です。1グループは4人程度、時間は各グループ50分。授業者の進行のもとで課題に取り組み、評価者(3名程度)が一人ひとりを個別に評価します。見られるのは、集団でのコミュニケーション能力や、探究的な学習への対応力です。
~プロの視点~
- リーダーシップの取り合いは評価されません。他者の意見を受け止め、自分の考えと結び付けて発言できるかが問われます
- 「正解を言う場」ではなく「一緒に考える場」。黙って聞くだけでも、場を仕切りすぎても、どちらも評価は伸びません
- これは知識ではなく振る舞いの検査なので、対策は「経験回数」。話し合いの経験を積んでおくかどうかで、当日の落ち着きが変わります
~対策~
1対1の指導の中では、話し合いの場面を想定した受け答えの練習や、発言の組み立て方を個別に指導します。あわせて、初対面の相手と話し合う経験をご家庭や学校の場でも積んでおくと、本番の落ち着きにつながります。
⑥【学年別の進め方】
- 小学4・5年生:まずは学校の学習内容を土台に、「条件を整理して考える」「自分の考えを文章で書く」習慣づくりを。公式過去問を1年分だけ親子で眺めてみることも、ゴールを知るうえで有効です
- 小学6年生(今年度受験):出願は11月9日〜13日です。書類の準備と並行して、公式過去問の演習→添削→解き直しのサイクルを本番(1月12日)まで回し続けます。一次通過後は、二次(1月23日)のグループ活動対策に切り替えます
⑦【KATEKYOの開成対策】
開成の適性検査に、暗記で対応できる部分はほとんどありません。お子さまが「どこで考え違いをしているか」「書いたつもりで書けていない部分はどこか」を、思考のプロセスごと見つけて直す指導が必要です。プロ教師による完全1対1指導のKATEKYO学院は、そのための塾です。
- 公式過去問の演習管理と、解答例にもとづく添削指導
- 適性検査IIの記述添削(出願理由等説明書の書き方の相談も含みます)
- 二次検査・グループ活動に向けた個別対策(発言の組み立て方、受け答えの練習)
- 完全個別担任制で、出願から二次検査まで一人の担当教師が伴走します
他の学校の入試傾向と対策
札幌開成中等教育学校の受験をお考えの方へ。出願締切(11月13日)が迫っています。まずは無料教育相談で、プロ教師にご相談ください。今年度の受験でなくても、来年度以降に向けた進め方の相談も歓迎します。「HPの開成の記事を見た」とお伝えいただくとスムーズです。
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教務部 宮本