お知らせ

共通テスト英語 7月学習ロードマップ

KATEKYO学院苫小牧校です。

7月は「過去問・予想問題を何年分も解く月」ではありません。共通テスト特有の読み方・聞き方を身につけつつ、語彙不足を埋める月です。

過去問分析から見えたこと

リーディング

2025・2026年度は、どちらも「8大問・33設問・44解答・総語数約5,600語」です。2026年度も22026年度の構成をほぼ踏襲しており、今後もこの型を基本に考えてよいでしょう。

大問 主な形式 本当に必要な力
第1問 メッセージ・短い実用文 必要情報の検索
第2問 調査・意見・数値 事実と意見の区別、言い換え
第3問 短い物語 出来事の順序、教訓
第4問 原稿の推敲 文のつながり、要約、論理構成
第5問 複数資料 条件照合、情報統合
第6問 長めの物語 人物関係、心情、抽象化
第7問 科学的説明文 要点整理、図表化、推論
第8問 複数意見+図表 共通点・対立点・根拠整理

特に重要なのは、次の4点です。

  • 本文と選択肢の「言い換え」を見抜く
  • 複数の資料を行き来して条件を照合する
  • 具体的な内容を、主題・教訓などに抽象化する
  • 問題の種類によって、拾い読みと精読を使い分ける

つまり、単純に読む速度だけを上げても安定しません。大学入試センターの分析でも、素材や設問の目的に応じて読み方を変えないと時間不足になると指摘されています。

リスニング

形式は「6大問・37設問」で安定しています。

  • 第1・2問:2回読み
  • 第3~6問:1回読み
  • 図表・条件整理・複数話者・講義内容の統合が中心

2025年度の平均点61.31点に対し、2026年度は54.65点まで下がりました。語数や設問数よりも、言い換えと情報処理の負荷が難度を左右しています。

したがって、リスニングは「英語を流して聞く」だけでは不十分です。設問の先読み、条件のメモ、言い換えの確認まで必要です。


7月に使う教材

1.手持ちの英単語帳

新しい単語帳を買わせる必要はありません。

  • 『システム英単語』
  • 『英単語ターゲット1900』
  • 『LEAP』
  • 学校採用の単語帳

このいずれか1冊で十分です。何も持っていない生徒には『英単語ターゲット1900[6訂版]』が無難です。共通テストから国公立二次・難関私大まで対応しています。

具体的な使用方法

  • 1日100語
  • 英語を見て、1秒以内に中心的な日本語訳を答える
  • 書いて覚えず、まずは見て答える
  • 間違えた単語に印をつける
  • 夜は印の単語だけ再テスト
  • 例文音声を1日10~15文聞く

7月末の目標は次の通りです。

現在の得点 7月の語彙目標
40点未満 基礎1000語を即答
40~60点 単語帳の前半1200語
60点以上 前半1500語+多義語・熟語

単語帳のページを進めることより、「見た瞬間に意味が出ること」を優先します。

2.『2026年版 1カ月で攻略!大学入学共通テスト英語リーディング』

7月の主教材として最も使いやすいと判断します。

現行の8大問に対応した16日完成で、案内文、事実・意見、物語、推敲、複数資料、科学的文章、複数意見まで順番に扱えます。「言い換え」「情報整理」「論理展開」が明示されており、過去問分析で見えた課題と一致しています。アルク公式

1日の進め方

  1. 制限時間を決めて問題を解く
  2. 正誤だけ確認する
  3. 本文中の根拠に線を引く
  4. 本文と正解選択肢の言い換えを書く
  5. 誤答選択肢が誤りである理由も確認する
  6. 翌日に同じ問題を、制限時間の7割で解き直す

「解説を読んで分かった」で終わらせないことが重要です。

3.『2026年版 1カ月で攻略!大学入学共通テスト英語リスニング』

20日完成で、音の脱落・弱形・連結から、図表、講義、複数話者まで扱えます。1回読み問題への対応も作りやすい構成です。アルク公式

1日の進め方

  1. 最初は本番どおりの回数だけ聞く
  2. 答え合わせをする
  3. 間違えた問題だけ、スクリプトを見ずにもう一度聞く
  4. スクリプトで聞き取れなかった箇所を確認する
  5. 聞き取れなかった1~2文だけ音読・オーバーラッピングする
  6. 3日後に同じ問題を1回だけ聞いて解き直す

全文ディクテーションは時間がかかりすぎます。聞き取れなかった部分だけで十分です。

4.大学入試センターの2026・2025年度本試験

7月は2回だけ使用します。

  • 7月上旬:2026年度を現在地確認に使用
  • 7月下旬:2025年度を伸びの確認に使用
  • 2024年度以前:秋以降の実戦演習用に残す

2026年度問題2025年度問題は大学入試センターから入手できます。


7月の具体的な学習計画

期間 リーディング リスニング 過去問
7月1~5日 Day1~4 Day1~5 2026年度で初期診断
7月6~12日 Day5~8 Day6~10 間違えた大問を解き直す
7月13~19日 Day9~12 Day11~15 複数資料・図表を重点練習
7月20~26日 Day13~16 Day16~20 第7・8問、第5・6問を重点化
7月27~31日 全体復習 全体復習 2025年度を本番形式で実施

1日の標準量

  • 単語:20分
  • リーディング:35~45分
  • リスニング:20~25分
  • 間違い直し:10分

合計85~100分です。夏休みに入る前でも、現実的に続けられる量です。


過去問の間違い方を記録する

点数だけでは弱点が分かりません。間違えた問題に、次の記号をつけます。

記号 原因
V 単語・熟語が分からなかった
P 言い換えに気づかなかった
S 根拠箇所を探せなかった
L 順序・因果・対立を誤った
I 複数情報を統合できなかった
T 時間不足・焦り
H 音を聞き取れなかった
M 先読み・メモの失敗

7月末に最も多かった記号が、8月の学習課題になります。

得点別の調整

40点未満

共通テスト教材だけでは伸びにくいため、リーディングを週3日に減らし、『入門英文解釈の技術70』を1日2講追加します。単語と文構造を優先します。

40~69点

上記の標準計画をそのまま実施します。最も伸びやすい層です。

70点以上

第1~3問の演習量を減らし、第5・7・8問の複数資料・推論問題を重点化します。7月後半から週1回だけ80分演習を入れます。

なお、共通テスト対策として『Next Stage』などの文法問題集を7月に1冊回す優先度は高くありません。独立した文法問題は出題されないためです。文構造の誤読が見つかった箇所だけ、文法書や英文解釈教材に戻る使い方で十分です。

この構成なら、「単語帳+リーディング1冊+リスニング1冊+過去問2年分」に絞れます。教材を増やしすぎず、8月以降の本格演習につながる7月になります。

← 直前のページに戻る